コンセプト

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MORE THAN METAL,
IT's MAGIC.

セイビアンという名もないシンバルが、たった20年そこそこで世界のトップブランドとして認知されたのは、まさに驚きです。それは単なる偶然や幸運などによるものではなく、シンバルづくりの伝統の地から継承された確かな技術と、それにおぼれることなく次々と画期的なテクノロジーを投入してきた先進的なシンバルメーカーとしての努力があってのことです。

1981年、カナダ東部ニューブランズウィック州の片田舎で、セイビアンの歴史がはじまりました。トルコのイスタンブールからやってきた伝統的なシンバル職人(アーティザン)とともに、セイビアンは独自に新しいシンバルをつくりはじめ、メジャーブランドでは唯一のハンド・ハンマーによるシンバルづくりを受け継ぐシンバルメーカーとして一躍その名を知られるようになりました。

セイビアンの確かな品質とムラのない均一性はHHとAAシリーズで高く評価されましたが、革新的なシンバルメーカーとしての第一歩は、斬新な技術を導入したAAXシリーズの登場によって明確に記されました。このAAXを生み出したテクノロジーはさらにHHXや、Vault Artisanなどの開発にも大きな影響を与えました。
また、斬新なハンマリングテクノロジーによって、APX、B8シリーズといったシートブロンズの傑作も生み出し、そのラインナップはますます多種多様なものになりました。

一見、ただの金属塊としか思えない青銅合金を、優れた音楽性と表現力に満ちたシンバルにしてしまう錬金術(Alchemy)ともいえる伝統の技と、シンバルづくりの常識をくつがえす先進的なテクノロジーを両立させたセイビアン。つねに創造力にあふれ、プレイヤーや指導者の方々からのフィードバックに熱心に耳を傾けながら、いまもなお、開発の手を緩めることはありません。

Cymbal Anatomy

シンバルは、金属の形状を変えたり、ハンマリング、溝切りなどの加工を施すことで、サウンドに変化を与えます。ここでは、形状や加工の違いによる一般的なサウンドの特徴を紹介します。

Sabian Alloy

B20 BRONZE - CAST BRONZE 80% Copper, 20% Tin Trace of Silver 音楽的な表現力に満ちた響き <Vault Artisan、HH、HHX、  AA、AAX、XS20、Signature   シリーズに採用>

B8 BRONZE - UNI ROLLED 92% Copper, 8% Tin タイトで高めのピッチが特徴 <APX、B8 シリーズに採用>

Brilliant Finish

セイビアンシンバルの表面フィニッシュは、ナチュラルフィニッシュに加え、美しく磨き上げて光沢を出す、“ブリリアント・フィニッシュ”があります。各モデルの標準仕様は、表組内の品番末尾“-B”のついていないものがナチュラルフィニッシュ、ついているものがブリリアントフィニッシュとなります。これら標準仕様以外のご注文も一部商品を除き対応させて頂きます(価格は同一)ので、ご希望の際はお問合わせ下さい。尚、標準仕様以外のモデルはお届けまでに日数がかかりますことをご了承下さい。

Sizzles

ご購入時ににシズル取付けをご希望の場合は、 1ヶ所につき ¥200にて申し受けます。

The Making Of a Sabian Cymbal

セイビアンに伝わるシンバルづくりは、B20青銅合金(ブロンズ)が溶鉱炉で溶かされた後、延ばされ、シンバルの形状となってゆくプロセスにその秘密がある。

溶かされた金属は鋳型に注がれて鋳物(キャスティング)となる。このプロセスを経てシンバルが作られることから、キャストブロンズと呼ばれる。

キャスティングは、シンバルのサイズやタイプごとに設定されたウエイトによって分類される。

この円盤型のキャスティングは、摂氏760度のオーブンで柔らかい板状になるまでほぐされる。

熱せられたキャスティングはローリングミルであらゆる方向に延ばされ、再びオーブンへ。この作業は所定の厚みの1,000分の1インチ以内になるまでマイクロメーターでチェックされる。

キャスティングはこの時点でブランクと呼ばれ、もう一度オーブンに入れた後、中央にベルが形づくられる。このプロセスはカッピングと呼ばれる。ベルの形状は倍音構成に大きな影響を与えるため、極めて慎重に作業が行なわれる。

カップ形成を終えた不安定な状態のブランクは一定の時間オーブンにかけられ、その後、急速冷却するために冷水につけられる。これはテンパリングと呼ばれるプロセスで、金属を鍛える作業だ。

テンパリングを終えると、ドリルでセンターホールをあけ、完成サイズよりも4分の1インチほど大きめにカットされる。

AA、AAXシリーズは、ここで80トンにもおよぶ重量のプレス機によって、モデルごとに用意された型に合わせてプレスされ、おおまかな形状ができあがる。このプロセスは、サウンドやピッチに大きな影響を与える。

HandHammered、HHXはここでハンドハンマーを打つ職人のもとへ移され、シンバルの形状もサウンドも、すべてを職人の手に委ねて仕上げる。

AA、AAXなどのシリーズは、ハンマーの強さ、間隔、角度などがプログラミングされた自動制御のマシンでモデルごとにハンマリング加工が行なわれる。また、ここでは最終的な形状も専用のツールで厳重にチェックされる。

シンバルは1枚づつレイジング(音溝づくり)が施され、表面を削りながら最終的な厚みに仕上げ、同時に音の伝わり方を左右するグルーヴも調整される。

エッジングは最終的な作業で、シンバルを正確なサイズにカットし、エッジの角度もきれいに整えられる。

セイビアンの最終調整室では、熟練のスペシャリストが1枚づつ入念にサウンドチェックを行ない、検査に合格したシンバルは出荷され、合格できなかったものはリサイクルへ戻される。